「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」

宇宙戦争」のあと、30分後の上映であり、繋がりも良かった。
鋼の錬金術師」、俗に言う「ハガレン」の続編である。
TV版のハガレンは人気アニメの様々な要素を盛り込んだ作品で、子供向けというよりマニア向けの要素も強い作品だと思う。
TV版の終わり方が続編を強く意識させる終わり方だっただけに、続編となる劇場版はどうしても観ておきたかった。
スッキリしない終わり方はあまり好きではないし、TV版があまり幸せな終わり方ではなかっただけに、ハッピーエンドを期待して観に行った。
 
最近のアニメ映画は映像がとてもキレイだなぁと、感心する。
宮崎アニメ以外は、1800円とか払うのを躊躇っていたのだが、これだけクオリティが高いと、観に行っても損は無いと思う。
ストーリーは、よく練りこまれたハガレンワールドを、よりマニアックにしたような感じ。
1923年のドイツが舞台だったりすることから、そのあたりの歴史的背景の知識が少しあると、楽しさ倍増かも。
(さらにその年代のアングラ話の知識があると、かなり楽しめる)
 
劇場版だけにTVシリーズのキャラクター総出演(正確には?)というカンジで、なかなか華やかで良い。
(個人的にこういうの、好きなのだ)
シリーズ特有の、ところどころに埋め込まれたシリアスさも健在で、ともするとクドくなりがちな部分をうまくバランスさせていると思う。
一旦はこれで完結だろうけど、ウィンリィ萌えの私としては、なんとかこの続編を引っ張ってもらって、彼女の活躍をもっと観たいものである。
 
ともあれ、TV版が好きだったのであれば、観ておく必要があるだろう。
意外性もあったが、納得させる終わり方であったので、満足である。