北海道ツーリング2014(5日目)

北海道ツーリング5日目
旭川→美瑛→芦別桂沢湖三笠鉄道村岩見沢→札幌
 
宿泊しているホテルには朝食も付いているのだが、朝は混み合うのでセイコーマートのおにぎりを食べる。
混雑している中で朝食を食べるより、よっぽど美味い。
 

  
さて、出発。
 

 
天気は曇り。
予報では美瑛・富良野でザッとひと降りありそうな感じ。
 
雨雲レーダーで確認すると、一時的な通り雨っぽいので、雨が降ったら雨宿りをすることで回避しようと、美瑛に向かった。
 
美瑛は予想以上に晴れていた。
 

 
美瑛のホクレンで給油。
赤色のフラッグをゲット。
 

 

 
美瑛といえば、もちろん波状丘陵地帯に突入。
 

  
波状丘陵も、雲の流れが早いと、景色がくるくる変わって楽しい。
 
広々とした、まっ平らの土地より、どこまでも続く波状丘陵のほうが、抑揚があって飽きない。
ずっと眺めていたい。
 

 

 

 
 
しかし、予報通り雨雲が来た。
30分くらい降りそうだったので、北西の丘展望公園で雨宿りする。
 

 
スマートフォンというのは便利なものだ。
雨雲レーダーで、現在の雨雲の位置や、10分刻みで1時間後までの今後の雨雲の流れなどもわかるのだ。
 
かなり精度も高くて、便利である。
 
ナビゲーションシステムやスマホからの情報など、ツーリングにはとても便利になった。
しかし、同時に楽しさは減ったように思う。
 
ナビに導かれて観光地を訪れるのは、効率的ではあるが、道を間違えたり、時間が間に合わなかったりするハプニングは無い。
具体的で詳しい天気予報も、雨雲を避けられるが、ハプニングは無い。
 
行き当たりばったりで行ってみたら、思いもよらない景色が広がったり、雨を抜けたらすごく晴れていて感動したり、ツーリングで心に残るイベントが減ってしまっているのではないかと思う。
(ナビやスマホに案内されているようで、自発的に旅行をしていない感じというべきか)
 
人間とは、贅沢なものである。
ITとは、残酷なものである。
 
とはいえ、北西の丘から富良野方面を眺めていると、とても雨の降り方が強く、あんな中を走る気にはなれない。
雨雲レーダーに感謝していたりする。
 
美瑛をあとにして、富良野方面に向かう。
途中、美馬牛あたりで芦別に向かう道との分岐に出くわす。
道道70号芦別美瑛線)
 
富良野は観光客が多いし、どちらかというと敬遠したかったので、迷わず芦別に向かうことにした。
今日は三笠の鉄道記念館に行きたかったので、早めに行ってじっくり館内を見学しようとも思っていたのだ。
 
芦別まで11km未舗装路あり」と標識に書かれていた。
これはスーパーテネレにとっては障害にならないでしょ。
とりあえず狭い林道っぽくは無かったので、行ってみることにした。
 
先ほどの短時間の雨でぬかるんでいたら嫌だなとも思ったのだが、たいして道路に水分はなく、走りやすいフラットなダートである。
道幅も、片側1車線分はあり、大柄のスーパーテネレでも十分な広さだ。
 
ぬかるみは無かったのだが、やはり雨が降ったあとということもあって、スーパーテネレはフロント周りとエンジン・エキパイ関係がドロドロになった。
ブーツも土気色になってしまった。
 

 
後輪からの泥はねが心配だったが、荷物はまったく汚れなかった。
シャフトドライブなので、もちろん動力伝達系も心配ない。
 
すっかりアドベンチャー的な姿に変わったが、走行に問題なし。
桂沢湖まで一気に走る。
 

桂沢湖で休憩。
エゾミカサリュウは今日も元気そうである。
 
さて、三笠鉄道村である。
実は大学生の時に、ここに訪れているのだが、27年ぶりである。
 

 
以前来た時は、山奥にある寂れた鉄道記念館だなと思っていたのだが、今回訪れた時は、家族連れがたくさんいて、驚いた。
鉄道ブームというものもあるだろうが、こんなにも盛っているとは。
 

ホンモノのSLも走っている。
大人は1回1,000円で乗れる。
 

他にも小さなSLや、エンジン付きトロッコなどが走っていて、盛っている感じ。
だいぶイメージと違っていた。
駐車場も整備されて広くなっているし、隔世の感である。
 
園内にある客車を改装したレストランでカレーを食べる。
 

 
どこを見ても家族連ればかりである。
  
入館料530円を支払い、鉄道記念館に入る。
 

 
27年前とは展示内容も変わっているが、自分の知識も変わっているので、新鮮である。
館内では、北海道の鉄道の歴史が学べる。
北海道内を走っていたSLの模型など、資料も多いため、とても勉強になる。
 
土地柄、幌内線の資料が多いのだが、幌内線は日本で3番目に開通した鉄道であることに今更ながら驚いた。
明治5年に新橋〜横浜間に鉄道が開通してから、わずか10年で幌内線も営業を始めていて、大阪〜神戸間に次いで、日本では3番目の鉄道なのである。
 
あらためて、北海道は鉄道網が発達していたことを知ったし、石炭という大きな資源を抱えた希望の土地であったことがわかる。
 
見学の時間をたっぷり取ったので、よく理解することができた。
当時の資料もよく保存されていて、生のデータに触れることができた。
 

 
鉄道ファンなら一度は訪れるべき鉄道記念館である。
とても満足した。
 
さて、あとは今日の宿泊地、札幌に向かう。
ドロドロのスーパーテネレは、北海道をツーリングしてきた雰囲気たっぷりなのだが、ちょっとこれで札幌市街に入るのは躊躇うくらいの汚れである。
 
ということで、岩見沢でコイン洗車場を見つけ、荷物を下ろして洗車を行う。
水洗いだけだが、すっかり泥が落ちてキレイになった。
 

 
そのまま国道12号線で札幌に向かう。
 
岩見沢から札幌までは、とても暑かった。
メッシュジャケットで走っていても、暑いのだ。
 
札幌市街地に入ると、信号が多くて余計に暑い。
宿はススキノなのだが、到着する頃は汗だくである。
 
毎回、札幌なんか来なければいいのにと思うのだが、なんとなく最後の宿泊地は札幌にしてしまう。
打ち上げもしたいし、お土産もまとめて買って、自宅に送ってしまいたい。
 
ツーリングの最後は、シンミリしてしまうより、華やかにいきたいのだ。
 
宿にチェックイン後、恒例のジンギスカンを食べるために繰り出す。
札幌在住の友人に聞いた「炭火deジンギスカン しまだや」を目指す。
 

 

 

 

 

 

 
ここはその名の通り、ジンギスカン鍋ではなく、炭火の上で網焼きなのだ。
 
ジンギスカンだけでなく、ラムカルビや牛ハラミとか、ガツガツいただく。
 
感想としては、とても美味しく満足だったが、ジンギスカンはやはりジンギスカン鍋で食べたいなと思った。
 
その後、おみやげ屋さんを物色し、ひとまわり散策したあと、ラーメン屋へ。
これも札幌在住の友人に聞いた「信玄 南6条店」に向かう。
すすきのの外れにあるので、ちょっと歩く。
 

  
だいたい、石狩生まれの札幌ラーメンで「信玄」ってどうよ、とも思ったのだが、美味いよと言われれば行ってみたくなるもの。
さすがにお盆休みだけあって、ここも店の前に行列ができていた。
まぁ、少し腹ごなしもしたかったのと、回転も早そうだし、行列に並ぶことにした。
 
30分位並んで、席につく。
メニューは一番人気という味噌ラーメンの「信州」を注文(^^;)。
 
いや、確かに信州から来ているが、それはあまり関係なく、一番人気ということで選んだ。
また、行列に並んでいる間に調べてみたら、ここはチャーハンも美味いということで、チャーハンの小とラーメンのハーフが賢いチョイスということなので、それを注文。
 
ラーメンは、味噌の風味がとても良い。それに熱々のスープがとても気に入った。
 

 
そして確かにチャーハンも美味い。パリパリで、ちょっと固めな感じの食感が良い。
 

 
次回は腹をすかしていって、ハーフでなく普通のラーメンを食べてみたい。
 
大満足の札幌の夜はふける。