北海道「ショート」ツーリング 2日め

北海道ショートツーリング

→前日からの続き。
7月の3連休に北海道に行ってきた。
いろいろとワケがあって、お盆休み前にバイクを北海道に持っていかなければならなくなったのだ。
 
7月20日(日)早朝に小樽港から北海道に上陸した。
 

 
小樽港の朝は良い。
下船は早朝4時半くらいということもあって、朝の港町の雰囲気が旅情をそそる。
 
バイクの下船はいつも最後。
車両甲板に降りると、意外とたくさんのバイクが積まれていて、北海道ツーリングの愛好家が多いことがわかる。
 

 
いよいよ下船。
我がXT1200ZE スーパーテネレは先月納車されたばかりなので、もちろん北海道を走るのは初めてである。
 
北海道ツーリングの使い勝手は最高と思っていたGPZ900R、GSX1400のあとを受け、スーパーテネレの期待はとても大きい。
ロングツーリング、とりわけ北海道ツーリングをするために買ったようなものなのだ。
 

 
フェリーから下船する時のスロープを下るとき、とても新鮮な感じがした。
もう何回も、小樽港への下船は経験しているのに、新しいバイクというのは、いつもの景色も新しく見せてしまうのだろうか?
 

 
さて、無事に下船完了したところで、行き先を考える。
今回の主目的はツーリングではなく、スーパーテネレを安平町某所のバイク仲間宅に届けることなのだが、小樽上陸時からとても天気が良いので、少し北海道を楽しむことにする。
 
まずは積丹半島を目指す。
 
スーパーテネレでは、既に1500kmほど走っているのでわかっていることだが、運転中の景色が良い。
これまで北海道を走ったGPZ900RもGSX1400も、けして小さいバイクではないのだが、スーパーテネレは違った。
着座位置も高ければ、姿勢も直立に近いので、見晴らしが良いのだ。
目線の位置からすれば、ほんの数センチの差なのではないかと思うのだが、景色はだいぶ違って見える。
安定感、安心感があるからか、気持ちも楽なのかもしれない。
 
270度クランクのエンジンは、トラクション性能のために必要なのだと思っていたのだが、こうした大陸的なツーリングでも鼓動感が心地良くて気に入った。
今まで4気筒のバイクばかり乗ってきたので、新鮮である。
 
さて、積丹岬にやってきた。
岬の突端には、相応の装備をして歩いていかないと行けないので、灯台に向かう。
 

 
まだ朝早いということもあって、観光客はまばらだが、バイクは駐車場に10台位停まっている。
岬にはバイクが集まるものである。
 

 
積丹ブルー」という言葉があるが、だんだん太陽が登るに連れ、海の色が青くなっていく。
これはキレイだ。
 
積丹岬灯台の後、神威岬へ。
神威岬は大学生のとき以来だから、25年ぶりくらい。
そのときは曇っていたと思うので、こんなに天気が良いのは初めてである。
しかも、駐車場やレストハウスなど、だいぶ整備されていてキレイになっていた。
 

 
神威岬までは駐車場から15分位歩く。
岬までの道は狭く、アップダウンもあり、けっこう大変である。
苦労して歩いたぶん、岬での景色は良い。
 

 
岬に向かって歩いていると、海が青い!
積丹ブルー」を実感したのは初めてである。
早朝ということもあり、他に観光客は見当たらない。
スバラシイ景色を独り占めである。
 

 
神威岬の断崖の下では、小さな船がまばらに動いている。
貝とかウニとか、捕っているのかもしれない。
 
いつまでも眺めていたい景色だが、欲も出てくる。
当初は、小樽から神威岬まで来て、それから安平町に向かおうと思ったのだが、神威岬から南側を眺めてみると、ずっと海岸線が見えていて、晴れているので、走り続けてみたくなった。
 
スーパーテネレも走りたいだろうし。
 

 
ということで、予定変更で神威岬から日本海沿いを南下することにした。
 
時間はまだ8時前。
今日の目的地、安平町には16時くらいに行けば良いので、けっこう走れると思う。
 
とりあえず朝ごはんを食べたいと思い、走り始めたのだが、神威岬からしばらくはコンビニも無い。
実はガソリンもそろそろ入れたかったのだが、見当たらない。
40kmくらい走って、まずENEOSを見つけて給油。
泊村まで来て、ようやくセイコーマートが有った。
 

 
北海道ツーリングでは、良くセイコーマートを利用する。
店舗数が多いということもあるが、おにぎりが美味しいのである。
特にホットシェフのおにぎりは美味しいと思う。
 
ガソリンも入れ、お腹も満たしたので、走り出す。
稼働停止している泊原発をチラチラと見ながら、海沿いを軽快に走る。
 

 
走ってみてわかったのだが、昔とは道がだいぶ変わっている。
トンネルが大きく、長くなっている。
日本海沿いは断崖絶壁も多く、以前は海岸の少ないスペースを縫うように道路が有ったのだが、トンネルがとても多くなった。
当然トンネルでは景色が見られないので、イマイチである。
それでもときどき、トンネルとトンネルの間や漁村を通過するときなどは、青い海が眺められる。
 

 
トンネルといえば、夏の北海道のトンネルは寒い。
天気が良いので陽が当たっているところの気温は上がるのだが、トンネルの中は寒い。
メッシュジャケットにメッシュパンツで走っていると、気温差に驚く。
あまり交通量がないので、排ガスでトンネル内が温まることも無いのだろう。
 

 
さて、お昼まで走り続けて、せたな町まで来てしまった。
漁師の店で海鮮丼をいただく。
 

 
とにかく新鮮な海産物がいろいろと乗っているのだが、アワビがすごい。
醤油を垂らすとウネウネと動くのだ。
やはり新鮮なものは美味い。
走ってきて良かった。
 

 
ウニめしも美味しそうだったので、今度来たらウニめしもいただこう。
 
せたな町からは東に向かい、長万部へ。
長万部町周辺の国道5号線沿いはドライブインも多く、カニの直売所なども多いという印象なのだが、しばらく見ないうちにだいぶ様変わりしていて驚いた。
 

 
大きなドライブインがほとんど閉鎖している。
国道5号線沿いは、さながらドライブインの廃墟銀座である。
 
これでは、頑張って今でもやっているお店も、素通りしてしまう。
不景気の波は、大津波になって押し寄せた感じである。
なんとか景気回復して、以前のような賑やかな長万部に戻ってほしいものである。
 

 
せたな町から豊浦の道の駅まで走ってきて休憩。
スーパーテネレは疲れない。
安平町の友人宅には、今日からスーパーテネレをしばらく置かせてもらうため、ここでお土産を購入する。
豊浦産のハムと、ホタテめしを買った。
 

 
ここまで走りすぎて、だいぶ時間も押してきたので、豊浦から安平町までは高速道路を使うことにする。
 
高速に乗る前に豊浦のホクレンで給油。
今年初めてのホクレン
昔は給油のたびにフラッグを貰っていたが、今は110円で購入するのだ。
道南の黄色のフラッグを購入し安平町へ向かう。
 

 
虻田洞爺湖I.Cから道央自動車道に乗り、道東自動車道の追分町I.Cまで、約140km。
スーパーテネレは高速道路は大好物である。
クルーズコントロールをセットして、あとは行き先を示すだけのような感じ。
 
安平町まではアッサリ到着。
友人宅にスーパーテネレと荷物やヘルメットなど、ツーリング用具一式を置かせてもらった。
 
8月のお盆休みは、飛行機で来て、ここからスタートする予定。
 
 
スーパーテネレは、先日の有峰林道では、細かなワインディングでも楽しくて、懐の深いところを感じたのだが、やはり大陸的なツーリング・ステージがベストマッチだと思う。
そして、今回北海道を走って痛感したのだが、サイドパニアが欲しい。
やはり荷物はたくさん積める方が良いと思う。