北海道ツーリングに行く 2012年 (6日目)
北海道ツーリング6日目。
稚内の天気は小雨。
気温は、たいして寒くない。
朝のニュースでも、今日は全道的に雨の予報。
特に昼くらいまでは豪雨。
大雨警報も出ている。
うーん、動きたくない感じ。
稚内サンホテルにて朝食バイキング。
朝食の間もiPadで雨の状況を確認。
今日の目的地は札幌である。
明日の朝には小樽からフェリーに乗るため、札幌に移動しておきたい。
というか、札幌のスーパーホテルを、既にツーリングの前に予約してあるのだ。
予報では、稚内は朝9時くらいまでが雨の様子で、それからは晴れに向かう。
旭川方面は昼12時くらいにかけて激しい豪雨。
日本海沿いからだんだん雨が上がっていく様子。
とすると、なるべく遅くに稚内を出発して、日本海沿いを札幌に向かえば良いかな。
8時。
稚内サンホテルのガレージ。
出発の準備を始める。
雨は上がっている。
同じくガレージにゼファー1100の年配のライダーがいて、天気を心配している。
ゼファー氏は富良野に向かうそうだが、内陸を旭川に向かうのはヤバそう。
なにしろ大雨警報が出ているのだ。
とはいえ、現時点で稚内市街では雨は止んでいる。
雲も薄くなって、明るくなってきている。
ホテルの前の道を、バイクがぶんぶん走っていくのを見ると、焦りを感じる。
『雨が降っていないなら、走らないのは損じゃないか』
さっさと仕度して出発することにした。
まずはノシャップ岬に。
大雨だったら寄らないで通過しようと思っていたのだが、どうしたことか晴れてきている。
利尻富士も礼文島も見えているので、ノシャップ岬に寄る。
なんと、ノシャップ岬の灯台まで来たら、青空が出ている。
雨が降ることを確信して、ホテル出発時点からカンペキなレイン装備で出てきたのだが、アホらしいくらい晴れている。
ノシャップ岬の公園には、既に観光客が多い。
日が当たって暑くなってきた。
レインスーツを脱ぎたいのだが、晴れているのはこのあたりだけかもしれない。
大雨警報が出ているのである。
カンタンにはレインスーツは脱げないなぁ。
とりあえずサロベツ原野あたりまで、様子を見ながら走ってみよう。
9時半。
稚内から日本海沿いを南下する。
対向車線のバイクも増えて来た。
サロベツ原野まで走ってくると、曇ってはいるが雨は降っていない。
ツーリングでは、雨は降らないにこしたことはない。
10時。
オトンルイ風力発電所まで来た。
稚内からオロロンラインを南下すると、目立つ風力発電所の前である。
晴れている。
レインスーツを脱いでしまいたい。
いつ雨が降るかと思いながら走ってきているが、一向に雨が降る気配がない。
大雨警報が出ているのに…。
過去の実績から、私は晴れオトコであるという自覚がある。
なので、大概の天気は晴れにしてきた。
しかし今回は、天気予報で「豪雨が降ります」と言われているのだ。
ちょっと自分を疑ってしまっている。
…もうちょっとレインスーツを着ていこう。
10時半。
遠別町の道の駅 富士見。
稚内から100km以上走ってきた。
まったく雨の気配無し。
雲は多いけど雨雲ではないし。
もういいだろう。
ついにレインスーツを脱いだ。
そこからオロロンラインを快調に走る。
とても天気が良い。
大雨警報って、どこに行ったんだ?
12時。
昼食にする。
小平町に入ると、ニシンやウニの看板が目立つようになる。
昨日、ウニ丼を食べられなかったので、ウニ丼をぜひ食べよう。
小平町はウニが特産でもある。
ということで、オロロンライン沿いにあった「なぎさ」に入る。
お店の前に「うに丼」って大きく書いてあるのだ。
…ところが海鮮丼。
もちろんお店に入ってすぐに、メニューも見ずにウニ丼を注文したのだが、このところ時化(シケ)でウニ漁ができなくて、ウニ丼が出せないとのこと。
なんでーー。
お店の前に「ウニ丼やってます」ってでっかく書いてあるのにーー。
看板は外しておくか、「今日はウニ丼は無い」って書いといてくれればいいのに。
ということで、今回もウニ丼にはありつけず。
美味いウニ丼は、もちろん生で出さなければならない。
冷凍保存のきかない生ウニは、漁ができないと出せないのだ。
かっぱ寿司で出てくるようなウニとは、ワケが違うのである。
残念。
だけど、代わりに注文した海鮮丼(1500円)は、最高に美味かった。
こちらもネタはご主人が拘ったものなので、新鮮そのもの。
海産物は新鮮でなければイカン。
和商市場で勝手丼とか食べるけど、美味しさではコチラが上だな。
和商市場も新鮮ではあるのだろうが、切り身にしてしまっている時点で鮮度は落ちている。
勝手丼もなんだかんだで1500円くらいになるが、1500円で食べられる海鮮丼としては、コチラが上である。
(ちなみに、数日前に食べた勝手丼は、合計1400円である)
ウニ丼は食べられなかったが、満足である。
気分良く走り出す。
さて、今日は札幌に宿泊予定。
雨だと思っていたので、とっとと札幌に移動して、狸小路でのんびりお土産でも探そうと考えていた。
なので、留萌から旭川方面に向かい、高速道路で札幌に向かおうかとも思ったのだが、旭川方面は今日の予報では確実に豪雨と聞いていたし、だいいち天気は悪くないのだ。
単なる移動にしてしまうのはもったいない。
ということで、日本海沿いを札幌に向かうことにした。
13時半。
浜益を過ぎたあたりで休憩。
留萌、増毛、浜益と、札幌に近づくにつれて、ついに雲行きが怪しくなってくる。
しかし、対向車線を札幌方面から来るバイクは、レインスーツは着ていない。
このまま行ってしまおう。
厚田区に入ったあたりから、交通量が増え始め、石狩川を渡る頃は、クルマだらけになる。
札幌に近づいてきていることが良くわかる。
札幌市街は渋滞。
普段通りなのだと思うが、久しぶりに渋滞にハマる。
信号で止まるたび、GSX1400の熱もスゴくて、たいへん。
渋滞はイヤだ。
だから北海道内でも、札幌とかキライだ。
15時半。
札幌市街、「スーパーホテル札幌」到着。
結局雨は降らなかった。
スーパーホテルにはバイクの駐車場が無く、自分で駐車場を探してこなければならない。
3年前に札幌に泊まったときの駐車場を覚えていたので、そこにGSXを駐めてくる。
リバーサイド本通りパーキング。
翌朝まで駐めて700円。
スーパーホテルからは歩いて2〜3分である。
ホテルにチェックイン後、札幌散策開始。
相変わらず人が多い。
17時を過ぎていたので、まずは夕食。
一人で打ち上げ。
ビールが飲みたい!
ジンギスカンが食いたい!
札幌でジンギスカンと言えば「だるま」である。
スタスタと「だるま本店」に向かった。
…が、「だるま本店」は店の前にドエライ行列がっ。
私は行列に並ぶのがキライなので、それを見てあっさり方向転換。
札幌にはジンギスカン屋はいくらでもあるのだ。
とはいえ、1人で抵抗感無く入れる手頃なジンギスカン屋は意外と見つからない。
しばらく散策すると、「サフォーク」の文字が目に付いた。
壁に大きく「羊飼いの店 『いただきます。』」と書かれている。
以前は無かったので、最近できたのだろう。
(注:2012年2月に開店)
お店を覗くと席が空いているようだったので、サフォーク種を食べに入店。
サフォーク種の肉は、長野県の信州新町にある「むさしや」さんでときどき食べるのだが、サフォークのラムはとても美味いことを知っている。
お店に入ったは良いが、厨房は大忙しの様子で、誰も接客には来ない。
うーん、失敗したかな。
どうやら予約でいっぱいらしいのだが、1人だけで、夕飯食べるだけと伝えると、予約客が来るまでという条件で、予約席に座らせてくれた。
慌ただしい状況で、ビールとジンギスカンとゴハンを注文。
注文するとすぐに出てきたのはありがたい。
10分くらいで焼きまくり、あっさり完食。
なんとなく美味かったが、生ビール中ジョッキ1杯とジンギスカン1皿とゴハンで2000円は、高いなぁと思った。
いくらサフォークだってなぁ。
無性に信州新町の「むさしや」に行きたくなった。
慌ただしく食べる夕食は、あまり美味くない。
まぁ、お腹は膨れたので、腹ごなしに狸小路に向かう。
狸小路にはお土産屋さんがある。
北海道旅行に来て、他でお土産を買わずとも、ここで事足りる。
美味しいと評判の「じゃがポックル」があった。
「お一人様一箱まで」と書かれている。
トウキビチョコや白い恋人、黒い恋人など、ガシガシ買って、まとめて買って、宅配便で自宅に送った。
会社で配るのである。
うだうだと札幌の街を散策したら、シメはラーメンである。
ススキノにいるので、久しぶりに「新ラーメン横丁」に行ってみよう。
(札幌には「元祖ラーメン横丁」と「新ラーメン横丁」がある。両者に関係は無いが、どちらも古い。)
今回は悩みに悩んで、「赤レンガ」の味噌バターコーンラーメンにした。
自分でも、あまりにも観光客っぽいラーメンを注文したことに驚く。
さっきのジンギスカンと違って、じっくり食べられた。
美味しかった!
こうして札幌の夜は更けていく。
今回の北海道ツーリングの最後の夜が終わる。