千曲川サイクリングロードを行く【後編】

RX-82007-10-07

千曲川サイクリングロード走破企画の2日目である。
ローディーと呼ばれるロードレーサー乗りであるなら、1日で往復してしまうような距離なのだが、ユルユルの我々は、2日に分けて走る予定である。
(以前はもうちょっと走るチームだったのになぁ…)
 
今日はとりあえず松代に向かう。
私以外のメンバー3人は、今夜の宿を渋温泉と決めているため、最終目的地は渋温泉である。
私は明日に別のイベントを控えているため、今日の行程のどこかでみんなと別れなければならない。
とりあえず松代を目指して走り出す。

今日も微風で良い天気だ。
 
昨日の続きで、上山田温泉から千曲川沿いを走る。
上山田温泉から松代方面にかけては、路面も良くなり、視界も開けてとても走りやすい。
当初、更埴のあたりでサイクリングロードは終わりだと考えていたのだが、千曲川沿いにはずっとサイクリングロードが伸びていて、松代まではこのままいけそうである。

 
千曲から先は、高速道路をくぐったり、新幹線をくぐったり、しなの鉄道の千曲橋梁を通過したりと、変化があって楽しい。
こんなに走りやすくて気持ちの良いサイクリングロードだったとは、嬉しい誤算であった。

千曲橋梁
 
千曲橋梁を過ぎてしばらく走ると、右手に高速道路の松代P.Aの建物が見え、その先に松代の町が見えてくる。

松代に行くには、千曲川を渡らなければならないのだが、どこの橋を渡れば一番近いのか把握していないため、長野インター近くにある松代大橋まで走ってきてしまった。
ちょっと遠回りだが、まぁたいしたことは無い。
 
松代では、まず松代城跡に行ってみた。
私は松代城跡には過去5回くらい来ているが、駐車場には今まで見たことが無いほどの台数のクルマが停まっていた。
松代大橋を渡ったあたりから「真田十万石まつり」なるのぼりがたくさん出ていたので、このことだろう。
(というか、コレを知らないで松代に来たことのほうがおかしいか…)
 
松代城跡にチャリを乗り入れてみると、馬に乗った武将とか、足軽とか鉄砲隊とか、お姫様とか、時代劇で見るような格好をした人がたくさんいる。

真田十万石まつり
 
大名行列とかの再現をしているようだが、パンフレットのスケジュールを見ると、出陣式間際だったようである。
ギャラリーの数も半端なく多いのだ。
私は人ごみは基本的に嫌いなので避けるのだが、みんなは興味津々の様子で、しばらく見物することに。
圧巻だったのは、鉄砲隊が空砲を撃つところ。
号令に合わせて5連射・6連射くらい打ち放つのだが、音がとにかく大きい。
こんなに大きな音がするのであれば、戦国時代の戦士はビビリまくっただろう。
私なら逃げまくると思う。
 
さて、ひとしきり見物したあと、昼食をとるべく真田宝物館ちかくの信州蕎麦屋「しば」さんに行く。
ちょっと混んでいたが。20分ほど待って食卓に着く。
メニューや店内の壁に「名物 おしぼりそば」とある。
みんなこれに注目したので、ナニモノか店員さんに聞いてみると、辛味大根の絞り汁をそばつゆ代わりに付けて食べるというものらしい。
ますます興味をそそるので、イベント性が高いもの好きな我々としては、全員おしぼりそばなるものを注文する。

信州蕎麦屋「しば」さんのおしぼりそば。右下の白い液体が辛味大根の絞り汁で、右上のつゆを加えてそばつゆとする。
【商品紹介】おしぼりそば
 
まず興味津々の辛味大根の絞り汁を一口舐めてみる。
辛い!!
大根というよりワサビのような辛さである。
とても「原液」のままでは食べられたものではないので、そばつゆを混ぜて薄める。
だいぶ薄めても辛い辛い。
涙を流しながら蕎麦をいただく。
蕎麦は確かに美味い!のだが、それ以前に辛い!!
しかし病み付きになる。
なんだこの美味さは(^^;)
一気に蕎麦を食べてしまった。
蕎麦湯ももちろん辛いのだが、美味い。
蕎麦にはいろいろな食べ方があるということを思い知った。
 
蕎麦を食べた我々は、大名行列のギャラリーがたくさんいる町中を抜け、松代大本営地下壕に移動する。
松代大本営地下壕は、このブログにも何回か出てきているほど、「松代に来たらココ」と決めている観光スポット(?)である。
http://www.matsushiro.org/index.html
 
なぜかこのメンバーでどこかに旅行するときは、鍾乳洞や氷穴などの「洞窟」に立ち寄ることがあり、恒例の「穴探検」である。
今回の穴は人造物なので、ちょっと今までとは違うのだが、穴には違いが無い。

毎度ココへ来て思うのだが、どうしてここまで掘らなければならなかったのだろうか?
人間、追い詰められると何をするかわからないことの象徴でもあるなと思う。
私の仕事でも、「どうしてこんな無駄なことにお金と工数を費やしたのか」と思うようなプロジェクトを何回か経験したが、この大地下壕に比べたら、とてもちっぽけな無駄である。
 
さて、地下壕を出て休憩しているときに、今日の目的地である渋温泉までの行程を確認すると、このまま走っていったとしてもとても宿のチェックイン時間には間に合わないことがわかった。
松代から長野電鉄湯田中駅まで輪行していったとしても、18時に宿に着くにはギリギリである。
ということで、休憩も早々、松代駅に行くことに。
 
ということで、私は松代駅で輪行するみんなと別れ、千曲川サイクリングロードを戻ることにした。
RX-8上田駅に置いてきてあるので、上田駅まで戻らなければならない。
とても全行程を戻る気にはなれないので、とりあえず屋代駅まで戻り、そこから輪行することにした。
松代駅から屋代駅まで輪行しても良いのだが、まだ日も高いし、サイクリングロードを走りたかったのである。
屋代駅まではちょっと向かい風だったけど、気持ちよく走破することができた。
屋代駅輪行袋に「F55」を押し込み、上田駅まで輪行する。

私の輪行袋はオーストリッチの「超速FIVE」という輪行袋なのだが、その名の通り自転車を収納するのに手間がかからない。
しかし袋自体も、自転車を入れた状態も大きいので、もうちょっとコンパクトなものが欲しい。
【商品紹介】オーストリッチ「超速FIVE」
 
今回のツーリングは、いきなりサイクリングシューズを忘れるというポカから始まったが、無事走りきれて良かった。
1泊分の荷物を背負って走ったので、おシリがちと痛くなったが、他は特に問題なかった。
今後ツーリングのときは、もうちょっとパッキングを考えようと思う。