伊豆にツーリングに行く(後編)

RX-82009-10-11

ワンゲルハウスの朝。
北海道のライダーハウスと違い、朝早く出発する人はいないようだ。

 
その理由のひとつに、朝食が美味いことがあげられるだろう。
私は静岡県東部地区出身であるからして、このエリアの食材は良く知っているのだが、やはり普通の食材が普通に美味いのである。
 

 
たとえばアジのヒラキ。
 
静岡県東部では、ごく当たり前の朝食のおかずなのだが、信州には美味いアジは皆無と言って良い。
干物なので、たいして足の速い食材ではないハズなのだが、長野県に住んでからというもの、美味いアジに出会ったことが無い。
 
信州は大好きだが、美味いアジが食べられないことは大誤算であった。
 
9時前にワンゲルハウス出発。
まずは西海岸、土肥温泉方面へ。
 
今日は朝から良い天気である。
 
宇久須港あたりから東へ、山を駆け上がり、10時半くらいに「西天城高原牧場の家」に到着、休憩。
ソフトクリームをいただく。

ソフトクリーム越しに駿河湾を望む。
 
高原のソフトクリームは美味い。
特に晴れていると格別に美味い。
 
休憩後、いよいよ西伊豆スカイラインへ。
 
西伊豆スカイラインは、昔から好きなワインディングである。
しかしながら、日本中のワインディングを走っていると、他とちょっと見劣りする部分も見えてくる。
それでも、昔から慣れ親しんだ道はいいもんである。
 
思っていたよりクルマも走っておらず、楽しめた。
 
伊豆では、気合の入ったドゥカティのオジサンたちや、BMW等の外車勢に良く出くわした。
不景気な世の中だが、バイクは高級車全盛といった感じである。
 
さて、伊豆半島を後にした我々は、沼津漁港へ。
 
相変わらず「丸天」は大行列が出来ていた。
私は並んで食べるのが嫌いなのだが、私以外のメンバーも、並ぶのは嫌だという。
長野県民は混雑した食堂なんかめったに入らないので、みんな並ぶのが苦手である。
 
ということで、「にし与」さんに決定。
私は「鯵(あじ)たたき丼」をいただく。

 
鯵自体は美味しかったので、とりあえず満足値には達したが、ちょっと味が濃かったことと、想像していた「タタキ」とは違っていたので、複雑な気持ち。
鯵のタタキというより「鯵のこま切れ」という感じである。
まぁでも、長野県では味わえないものなので、ヨシとしよう。
 
沼津で昼食の後、ハーレーのH君は先に帰るため、東名高速を御殿場方面へ。
残った5名は、B級グルメの帝王「富士宮やきそば」を食べるために、東名高速を富士・富士宮方面へ。
 

 
富士宮では「お宮横丁」に行った。
ここには「富士宮やきそば学会」があったりするため、由緒ある(?)富士宮やきそばが食べられる。
 
来てみて驚いたのだが、お宮横町内が人でごった返しているのだ。
しかも焼きそばは、どこのお店でも30分待ちの状態…。
3時過ぎに来てこの状態は、さすがに予想できなかった。
 
とはいえ、他に移動する時間ももったいないため、焼きそばを注文して待つことにする。
 
富士宮やきそばの特徴は、その食感にある。
ひとことで言えば、「輪ゴム」のような食感である。
とにかくソバのコシが強いのだ。
 
B級グルメの王者を美味しくいただき、帰路につく。
 
富士宮からは、国道139号線→甲府精進湖道路→甲府南I.C→中央自動車道諏訪湖S.Aと走ってきた。
途中、渋滞があったりして、諏訪湖S.Aに着いたのは20時過ぎになった。
さすがに日が暮れると寒い。
 
諏訪湖S.Aで夕食を食べ、解散。
 
今年のツーリング・イベントは、このツーリングが最後になりそう。
もう信州は冬支度である。