鈴鹿8時間耐久ロードレースを観に行く

RX-82012-07-30

久しぶりに鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称8耐)を観戦しに行ってきた。
前回の現地観戦は2007年のことなので、5年ぶりである。
 
実は毎年行きたいと思っているのだが、仕事やら遊びやらで、なかなか行けないでいた。
今年は鈴鹿に行ける条件が整ったので、現地に行くことにした。
 
当初はバイクで1人で行こうと思っていたのだが、会社の同僚のHくんを誘ったところ、行きたいとのことで、一緒に行くことに。
さらにHくんの娘ちゃん(4歳)も行きたいとのことで、かなり珍道中感が増してきた。
 
8耐を観戦するときは、私は土曜日から観たいのである。
近年の8耐は、土曜日にトップテントライアルという予選10位までのチームのタイムアタックがあるのだ。
なので、土曜日の朝に出発し、トップテントライアルに間に合うように鈴鹿に到着。
 
なお、今回は車中泊を想定しているので、アイシスくんにアウトドア用品満載で出発。
  

 
土曜日はどこも真夏日で灼熱の状態。
行楽地は大渋滞も考えられたが、特に渋滞もなく鈴鹿サーキットに到着。
交通情報では渋滞のアナウンスがあちこちでされていたのだが、不思議。
 
さて、炎天下にトップテントライアルを観戦。
 
予選最速は「MONSTER ENERGY YAMAHA - YART」。
なんとヤマハは12年ぶりのポールポジション
2番手は「MuSASHi RT HARC-PRO」、3番手は「YOSHIMURA SUZUKI RACING TEAM」、4番手に「F.C.C. TSR Honda」という顔ぶれ。
決勝が楽しみである。
 
さて、Hくんも、もちろん娘ちゃんも8耐は初めてとのことで、土曜日の時点でだいぶ疲れた様子。
信州人にとっては、鈴鹿の夏は強烈に暑いのだ。
 
駐車場に戻り、アイシスの脇にテーブルを広げて夕食。
ホントは前夜祭を観たかったんだけど、娘ちゃんがキャンプらしきことをやりたいということで、駐車場に戻ってきたのだ。
(うーん)
 

 
さすがに駐車場で炭火起こしてBBQはマズイだろうと思い、スパゲティと粗挽きソーセージと、真空パックのベーコンを茹でて食べることにした。
サーキットの駐車場では、テント設営や火を使うことなどは禁止されているので、控えめにお湯だけ沸かせばできるものでまとめたのである。
 
とりあえず娘ちゃんは満足の様子。
 

 
我々の周りのクルマでも、オートキャンプもどきのようなことを始めている。
テントを張っている人もいるが、アツアツのアスファルトの上では暑くて寝られない。
 
我々3人は、アイシスくんの中でエアコンを効かせて寝た。
こういうときは、アイシスくんは頼もしい。
 

 
さて、一夜明けて、8耐決勝当日。
車中泊はちょっと首が痛かったが、意外と快適に寝られたので、目覚めは良い。
日が照り出す前に朝食を食べ、サーキットのゲートへ。
(朝食はレトルトの牛丼に味噌汁と昨晩の残りのソーセージ)
 
今日も暑くなりそうだ。
 

 
朝8時半からウォームアップ走行が始まる。
昨日のトップテントライアルと違って、たくさんのバイクが走り始めるので、テンションが上がってくる。
 
しかし……。
 
8耐決勝の朝とはいえ、Hくんの娘ちゃんにはあまり効果が無く、なんと決勝を前にして帰ることになった。
有料の観覧席券も購入したというのに、もったいない。
子供には勝てないのである。
 
残念なHくん。
 
ということで、決勝は一人で観戦することになった。
 

 
8耐の決勝前には、毎年豪華なエキシビジョン走行がある。
今年は平忠彦&Tech21 YAMAHA YZF、M.ドゥーハン&HONDA RVF、伊藤真一&HONDA RVF、辻本聡&SUZUKI GSX-Rなど、35周年らしいラインナップ。
しかもデモランでは、かなりの速度で走ってくれて、興奮した。
RVFのV4サウンドが懐かしい。
 

 
で、11:30、決勝レーススタート。
 
8耐のレーススタートはとても興奮する。
ポールポジションヤマハは出遅れ、3番手のヨシムラがホールショット。
ここから「8時間のスプリント」と言われる8耐が幕を開ける。
 

 
毎年8耐は悲喜こもごものドラマがあるのだが、今年は例年よりアクシデントが多かった気がする。
 

 
18周目にトップ走行中のヤマハ中須賀選手が130Rで転倒し、その後もヨシムラ、ハルクプロ、スズキSERT、BMWなどなど、次々にトラブルや転倒が襲いかかる。
 

 
↑レースの中盤からシケインの脇で観戦していたのだが、曲がりきれずオーバーランするマシンや転倒するマシンがみられる。
 
そんな中、ほぼノートラブルの「F.C.C. TSR Honda」が2位に3周差をつけて余裕の走り。
 

 
それでもラスト30分の3位表彰台争いがとても激しく、最後までサーキットは沸きに沸いた。
YAMAHA FRANCE GMT94 MICHELIN YAMALUBE」と「EVA RT TEST TYPE-01 TRICK☆STAR」のドッグファイトは、8時間まであと3分というところで「TRICK☆STAR」のZX-10Rがエンジンブローでリタイヤというドラマチックな結末。
 

 
もうすっかり暗くなってからのバトルだったので、観客席からは良く見えない状況ではあったが、最後までアクセルを緩めなかった出口修選手に賞賛の拍手がやまない。
 

 
8時間走りきったバイクとライダーすべてが勝者と言われる過酷な夏のレースは、今年も感動感動で、明日への活力を得た気持ちになった。
 
すべてのライダーにありがとう。
ぜひまた観に行きたい。