ビーナスラインに走りに行ってきた

RX-82014-07-06

バイク仲間のT君とビーナスラインに走りに行ってきた。
T君のバイクは、ヤマハのTDM900である。
スーパーテネレと同じ270度クランクのアルプスローダーである。
 
扉峠の駐車場で待ち合わせ、お互いのバイクを並べてみる。
ヤマハアイデンティティが良く現れていて、似ている。
しかし、他の何者にも似ていない。
 

 
やはりヤマハのバイクのデザインは秀逸である。
しっかりヤマハ色を出しながら、他のバイクと明確に違うデザインである。
 
最近のバイクは(とかいうと年寄り臭いが)、みんなどこか似てきてしまっている。
ともすれば、どこのメーカーかもわからないバイクが増えた気がする。
昔のバイクだって似たようなものかもしれないが、例えば往年のZ1000、CB900、GS1000などはみんな丸ライトで空冷並列4気筒なのだが、明確な差異があった。
今のバイクは並べられても違いがわからなかったりする。
単に自分の興味が向かないのかもしれないが…。
 
T君と会うのも久しぶりだったので、バイクの話で盛り上がる。
特にお互いのバイクがヤマハであることもあり、仲間意識が強まった。
 

 
ビーナスラインは2人で走りに来ることもあるし、お互いよく知った道である。
今回は扉峠から美ヶ原高原美術館まで往復する。
 
ビーナスラインはバイク乗りなら一度は走りたい、国内有数のワインディングである。
ここの近所に住んでいることを幸せに思う。
 
スーパーテネレは、車体が大きく車重も重いが、走りだすと重さは感じない。
以前のGSX1400と比べると、車重は明らかに重いはずなのだが、コーナリングは軽快である。
これは重心が低いこととハンドルおよび乗車ポジションが影響していると思う。
 
さすがにヘアピンカーブが続くつづら折れの上りなどでは、ちょっと重さを意識するが、安心してアクセルを開けられるため、立ち上がりは速い。
 
前後連動のブレーキも良く効いて、とても安心感がある。
おそらく車体とサスペンションのトータル性能だと思うが、ブレーキに不満はない。
やはり新しいバイクはすべての性能が良いのだと痛感する。
 
唯一気になるのは、コーナリング中のアクセル操作がギクシャクすること。
いやこれは、自分がまだビッグツインに慣れていないことが原因である。
バイクの免許を取ってからこれまで、4気筒しか乗ってきていないため、2気筒の扱いが感覚的に慣れないのだ。
 
スーパーテネレの走行モードを「S」から「T」に変更すれば、だいぶマイルドになるのでギクシャクも減るのだが、ワインディングを滑らかに走れるようになるには、もう少し修行が必要だと思う。
 

 
美ヶ原高原美術館の駐車場までやってきた。
雲の中なので景色はほとんど見えなかったが、バイクは多かった。
週末のビーナスラインは、スーパースポーツが多い。
速そうなバイクばかりである。
 
驚いたことに、何台かスーパーテネレに遭遇した。
白いスーパーテネレと白いTDM900の組みにも出会った。
こちらが青の2台なので、すごい偶然である。
駐車場を出たあとにすれ違ったのだが、あちらも驚いていたことだろう。
 
サスペンションの減衰力調整は、HARDで走ると跳ねる感じがあるので、STDとSOFTも試してみた。
SOFTにするとコーナリングにキレが無くなるというか、ちょっとモッサリした感じになるが、乗り心地は良い。
STDはホントに中間的な位置づけになる。
手元でセッティングが変えられるのは面白い。
 
エンジンも「S」モードで走るとコーナー立ち上がりのピックアップが良いので、速い。
「T」モードに比べて、ハイスロになる感じである。
 
スーパーテネレは大柄だけど、ワインディングを楽しめるバイクである。
アルプスローダーというのはこういうものか。