NINJAを改造するのだ(その4)

RX-82007-09-02

今日は「改造する」というより「修繕する」というのが正しい。
実は私のGPZ900R(NINJA)のアッパーカウルには古傷があり、この機会にぜひ直してしまいたいのだ。
NINJAのアッパーカウルの横にはウィンカーが突き出ているのだが、転倒などすると、ウインカーが接地してカウルが割れてしまうのだ。
もう10年以上も前に立ちゴケをしたとき、カウル左側のウィンカーの付け根が割れてしまったものである。無念…。

                         ↑ポッカリ穴が開いている
 
これまで、強力ボンドなどでくっつけたりして何回か補修をしてきたのだが、ボンドやセメダインの類などでは生ぬるいのである。
ちょっとした作業時や、バイクシートをかぶせるときなどに左ウィンカーに強く触れてしまったりすると、ボンド接着部分が剥がれで再び割れてしまうのである。
 
そこで今回は徹底的にやっつけるため、FRP補修用キットを使用して補修することにした。
【商品紹介】コニシ FRP補修用セット
 
まずは破損した部分の接触面を紙ヤスリできれいにし、「セメダイン スーパーX2」で接着する。
FRP補修キットで補修する前に、仮止めのような感じ。
【商品紹介】セメダイン スーパーX2
 
仮止めとはいえ、しっかり接着したいので、きっちり圧着させる。

↑物干しに吊るして圧着&乾燥
 
セメダインが固まったところで、いよいよFRP補修キットの出番である。
カウルの内側の補修用グラスファイバーを貼り付ける部分に紙ヤスリをかけ、接着面が安定するようにする。
補修する部分の大きさに合わせてグラスファイバーを切り分け、ウィンカー付け根のボルト穴を塞がないように穴を開けておく。
2種類の接着用補修剤を混ぜ合わせ、補修剤を補修とは関係ない部分に落とさないよう注意して、カウルの補修部分に付属のへらで均等に塗る。
補修剤を塗った部分にグラスウールを載せ、へらでこまめに押さえつけてしっかり貼り付ける。
グラスウールの上から再び補修剤を塗りつける…。
この作業をグラスウールが3枚重ねになるまで繰り返す。
(実際には2枚重ねでもじゅうぶんカウリングより強度がありそうだが、説明書に「3枚重ね」と書いてあったため、3枚重ねを行った)

 
難しいと思っていたのだが、意外にも簡単であった。
夏の時期の天気が良い日だったので、4時間ほどで硬化するとのこと。
補修部分が固まるまでの間、メーター内のランプ交換やヘッドライト周辺の配線類をまとめたりして待つ。
 
待つこと4時間。
さて、補修剤の効果はというと…、カンペキである。
もう立ちゴケでウィンカーの付け根は割れないのではないかと思うくらい硬化して、カウリングが2重化したような感じである。
もし立ちゴケなどをしたら、きっと補修面以外の部分が割れるのではないか。
 
これで長年の心配事がひとつ減ったので嬉しい。
こんなに簡単なら、もっと早くやっとくべきだった。