ポルシェ ケイマンSに乗ってきた

RX-82010-07-24

友人のTくんが、彼所有のポルシェ ケイマンSに乗せてくれるというので、ドライブに行ってきた。
山梨県の西湖の近く、「道の駅なるさわ」で待ち合わせして、ケイマンSに乗り込む。
  

 
まずは助手席から。
座った感じは「ポルシェ」らしさは感じられず、インパネやダッシュボード類にアルミがちょっと使われていたりするので、スポーツカーかなという感じがする程度。
今やポルシェにはとんがったイメージは無い。
 
Tくんの運転で走りだす。
911シリーズだと高速を飛ばしたくなるんだけど、ケイマンSはワインディングだろーということで、西湖・精進湖の湖畔を走り、本栖湖から国道300号線を身延方面へ。
軽くワインディングを飛ばしても、とても安心感がある。
シートは薄くてあまり深くないので、ホールド性は悪そうに見えるんだけど、これがまたしっかりしたシートで、多少ワインディングで左右に振っても、身体が極端に振られることは無い。
シートの形状が良いのか、疲れない感じのシートである。
 
エンジン音は、3000回転以下だと、特に会話に困るほどのエンジン音ではないが、3000回転を超えると、水平対向6気筒の独特のサウンドが炸裂!
とはいえ、ガサツさや粗さが全然無く、キレイに伸びていく感じで、これも最近のポルシェを感じさせる。
 
「道の駅しもべ」で小休止&ドライバー交代。
ポルシェのコクピットというと、スーパーカー世代の私にとっては独特のステアリングとメーター類を想像していたんだけど、そんなものは全時代過ぎと言わんばかりに、ごく普通のコクピット
スポーツカーとしては大きめの3本スポークのハンドル中央に、ポルシェのエンブレムがあるのだが、それを見なければ国産のスポーティーカーと言われても納得してしまうくらい。
いや、自分のRX-8のメーター類に慣れているせいか、ケイマンのソレはごく普通に見えてしまうくらい。
実際には、ドライブに必要なインジケーター類が見事に配置されていて、雰囲気たっぷりで見やすい。
このへんはドイツ車だなぁと思う。
 
走りだしてみる。
 
ハンドルは重め。
アクセルもブレーキもストロークは短く、重い。
しかし、ちょっと踏み込めばしっかりパワーが出るし、ブレーキはとてもよく効く。
ブレーキはさすがポルシェ!と言うだけのものがある。
低速でも高速でも、ブレーキはスバラシイ。
RX-8のブレーキもかなり良いが、ポルシェには勝てないなぁ。
この強烈でコントローラブルなブレーキのおかげで、安心してスピードを上げていける。
 
パーキングも、街中走行も、ワインディングも、走らせるのに特に難しいところはなく、運転しやすいと感じた。
拍子抜けするくらい。
もっとゴツゴツしていて、緊張感を伴うのかなと思っていたのだが、気負うこと無く運転できる。
 
TくんのケイマンSは右ハンドルなのだが、国産車と違ってウインカーとワイパーのレバーが左右逆なので、ウインカーを出そうとするとワイパーを動かしてしまう。
これが一番苦戦したくらいで、あとは操作系に難しいところは無い。
 
身延から国道52号線十島まで南下。
芝川町から富士宮市街を抜け、国道469号線で御殿場へ。
御殿場から小山町へ抜け、県道147号線を三国峠へ。
山中湖の北岸を走り、富士吉田を抜けて、スタート地点の「道の駅なるさわ」へ。
 

 
途中交代しながら、100kmあまりを走ってみたのだが、ケイマンSはとても乗りやすく、疲れることはなかった。
当初は、ワインディングを試したいという気持ちでこのコースにしたのだが、3400ccのハイパワーエンジンは、細かなワインディングより高速道路で活かせるものだとあらためて思った。
むしろ今回のコースのような細かなワインディングは、RX-8のほうが楽しめる感じ。
 
とはいえ、今回ポルシェケイマンSに乗って、だいぶ考えが変わった。
RX-8の次のクルマは何にしようかと考えることもあるのだが、その考えにだいぶ影響がある感じ。
 
うーん、自分のイメージにぴったりのクルマって、なかなか無いなぁ。
やはり今のところはRX-8が一番楽しいし、使い勝手も良いのである。